足がむずむず、チクチクしたような、虫がはっているような感覚に襲われいてもたってもいられなくなる、かいてもさすっても治まらない!という体験をしている方は増えていると言われています。
この足がむずむずする症状は「むずむず足症候群(レストレスレッグス)」と言われている病気で、妊婦さんに特に多く見られる症状です。足がむずむずする症状は、年齢に関係なく起こりますが、40代半ば以降の更年期に入ったころに感じることあり、更年期障害との関係に注目されています。
今回は更年期障害でむずむずする足の原因を調べ、関係性をまとめていきましょう。

更年期障害にも関わるむずむず足とは

足

まず、むずむず足症候群についてご説明しましょう。
足の裏からふくらはぎにかけて、太ももなど足を中心にムズムズしたりチクチク感じるような不快感、強いかゆみや痛みを伴う病です。
主に夕方から夜にかけて症状が起こりやすく就寝についてからも症状が治まらないのが特徴で、足の不快な症状に睡眠障害に悩まされるケースも多い病です。明け方になったり、足を動かす機会が増えるころには、症状が治まってきます。
むずむず足症候群が起こる原因は、正確な原因が特定できない特発性(一次性)と何らかの疾患や薬物の影響などの原因が関係する二次性とが次のように考えられています。
●特発性(一次性)によるもの
特発性の場合、まだはっきりしたことは解明されていませんが
①脳内の神経伝達物質のひとつである「ドーパミン」の欠乏や機能障害
②鉄分が欠乏していたり、体内での鉄の生成に異常がある場合
③家族内にむずむず脚症候群の方がいるなど遺伝的なことによるもの、などが考えられます。
この他にも、不眠からのストレスなどで発症するケースもあります。
●二次性によるもの
二次性の場合では、鉄欠乏性貧血や慢性腎不全の方に多く見られる傾向があり、他にもパーキンソン病や関節リウマチ、脊髄疾患などの病が関係していると考えられています。
また、ビタミンBや葉酸が不足していたり、アレルギー治療薬などによる薬物の影響、カフェインやアルコールの摂取も関係することがあります。

更年期障害とむずむず脚症候群との関係

ひたいを抑える女性

むずむず脚症候群は、40代以降に多く見られる疾患です。そのことから、40代半ば頃から始まる更年期障害からの影響があるのではと思ってしまいますが、今のところ更年期障害との関係は解明されていません
はっきりとしたメカニズムが解明されていない中で、最も有力と考えられている原因はドーパミンの障害によるものと鉄分の欠乏です。このようなことからも、むずむず脚症候群に更年期障害が直接的に関わっているという因果関係の可能性は低いのではないかと推測されます。
しかし、むずむず脚症候群の不快な症状によって睡眠障害、不眠を招きストレスに発展し更年期障害の症状が重くなるケースも見られます。
ストレスや疲労が溜まりやすい年代である更年期、さらに更年期障害による不眠にさらなる影響を与えないようにしなければなりません。
そこで、不眠の状態がひどくなり、更年期障害も重くなり日中の活動にも影響が及んでいる場合には神経内科を受診し、適切な診断と治療を受けることが必要になります。
治療では、主に薬物療法を受けることになりますが、症状を悪化させてしまう刺激のあるカフェインやアルコール、さらにはニコチンを避けるために喫煙を控え、規則正しい生活習慣に整え、ウォーキングや軽いランニング、ストレッチなどの適度な運動を行うことで症状が改善される可能性も高くなります。食事面では栄養バランスが偏らないように注意しましょう。
まずは、自分のライフスタイルを整え、むずむず脚症候群を引き起こすリスクのあることを排除していくことから取り組んでみましょう。

まとめ

眠れないことへ直接結びつく症状は、心身ともの疲労を招き悪循環に陥りがちです。

むずむず脚症候群は、夜に起こりやすいことから睡眠との関係が深く、もし更年期障害による睡眠障害の症状があるならば、双方の症状を緩和させるためにも睡眠障害の改善を試みることも必要になりそうですね。
更年期障害の不快な症状とは、むずむず脚症候群は今のところ関係がないようですが、疲労やストレス、栄養の偏った食事などが影響するので、更年期障害の症状を重くしないためにも積極的に日常生活の改善に取り組むべきでしょう。