田代元湯




住所 〒030-0955
青森県青森市駒込
TEL
入浴料
時間 24時間(夜は危険)
定休日 積雪時
駐車場 なし
構成 野湯

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田代元湯について(地図)

田代元湯(たしろもとゆ)は青森県の八甲田山の山の中にある野天湯です。かつて八甲田山の雪中行軍で遭難した部隊が目的地としていた事で有名な温泉旅館「やまだ館」がありましたが、1995年に廃業してからは不定期ですが地元の有志がお掃除して入浴できる状態に保っている野天湯となっています。

田代元湯の体験記


   現在田代元湯は現在入浴不可の状態ですが、素晴らしい野湯の記録として体験記はこのまま残させていただきます

田代元湯への画像付きアクセス方法

田代元湯へのアクセスは青森市街から県道40号線を八甲田方面に進み、雪中行軍遭難者の後藤伍長銅像がある茶屋を越えた先の林道を入って15分ほど歩くとたどり着きます。
**この林道は冬季閉鎖されます

田代元湯までの道のりはかなり険しくて細い橋を渡ったりぬかるんだ川沿いの山肌をくだって行かないとなりません。道中にツキノワグマやスズメバチ、マムシなどが出ることもあるそうで、被害があっても自己責任となります。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

私が田代元湯に行ったはGW中。まだ雪が残っていて林道も開通していなかったので、国道40号線沿いに車を停めてそこから雪道を歩いて行くしかありませんでした。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

なだらかな下り道を歩くこと15分弱、雪がなければ車でこられる場所までたどり着きました。
(毎年5月下旬頃にはこちらまでの道も開通されます)

こちらの看板から更に15分ほど足場の悪い道をくだっていきます。この先は駒込ダム建設のための工事が進められていて、状況次第では2018年頃に田代元湯は沈んでしまう可能性があります。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

「元湯」と書かれた小さな看板から山道に入ります。
地面はぬかるんでいるうえに木の枝がツンツン出ていてとても歩きずらいです。山の斜面を下っていくイメージでかなり体力を使います。

工事現場の足場のような細い鉄パイプのようなものでできた小さな橋で沢の向こう側へ渡り、雪がなければ川のすぐ横を通れるのでしょうが、まだ雪のため急な斜面を下っていくとつり橋と小屋が見えました。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

つり橋の手前には「ここから先は通れません。万一のことがありましても責任は負いかねます」と書かれています。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

【田代元湯手前の吊り橋】
吊り橋の板も薄くて割れてもおかしくないくらいです。
橋自体も決してしっかりとはしてなさそうなのでひとりずつ渡りましょう。水が苦手な私はかなりビクビク……

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

旅館だった建物は雪などでほとんど崩壊してしまいましたが、唯一残っている建物裏手には「やまだ館」の看板が残っています。
明治35年に雪中陸軍がこの場所を目指して命を落とされたことを思うと感慨深いです。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

建物が崩壊した後も残骸がそのまま残っています。

田代元湯の口コミ情報(画像付き)

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

内湯であったと思われる湯船。現在は入れる状態ではありません。
こちらから更に川に近いところに…

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

本命の田代元湯が…

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

【田代元湯-木製の露天部呂】
湯船からは川の流れも見えてなかなかの景色です。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

今でも2箇所から源泉が豊富に流れています。
触ってみたら46℃くらいの熱いお湯でした。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

この時期はまだ誰も入る人がいないらしく、お掃除もされていませんでした。
お湯は藻や落ち葉などで青っぽくなっていてドブ臭いにおいがしました。

こちらからつり橋方面に向かってみると…

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

【田代元湯-岩露天部呂】
岩露天風呂のほうがさらに川に近く、吊り橋もよく見えるナイスビューです。

青森 田代元湯 混浴 露天 野湯 画像

こちらも藻がはげしく、池のようになっていました。この状態から入浴できるようにきれいにするには相当な重労働だと思います。入浴できることがあったら地元の有志の皆さんがお掃除されていることに心から感謝ですね。

【ミナの感想】

まだ雪溶け前に行ったのもよくなかったのですが、田代元湯までのアクセスは本当に大変でした!!ぬかるんだくだり道や木の枝がにょきにょき出ている道、水流の多い激しい流れの川沿いの斜面を転げ落ちるようにくだったりと、かなりのアドベンチャーでした。サンダルなんかでは歩ける道ではないので、必ずしっかりとした靴でお出かけくださいね。

雪中陸軍がこの場所を目指しながらも命を絶たれた事実―実際に苦労してやって来て温泉の前に立ってみると、亡くなられた方たちの気持ちがちょっとだけですが理解できて、とても胸が痛みました。

今回は入浴できる状態ではなかったのですが、夏場は比較的お掃除されていることが多いそうなので、次回は緑が茂る夏に訪れてみたいです。たどり着くまでは大変ですが、苦労のぶん川と緑、吊り橋を眺めながらの入浴は格別でしょうね。

ただ、源泉が豊富に流れているのにいづれはこの場所もダムで沈んでしまうというのはとても残念なことです。

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【田代元湯の満足度】★★☆☆☆
【混浴恥ずかしさ度】★☆☆☆☆

田代元湯の温泉詳細情報(身体への効能など)
泉質 硫化水素芒硝泉(硫化水素芒硫泉)
ph 不明
タオル巻き OK
効能 神経痛・胃腸病・リウマチ・糖尿病・慢性婦人病…etc.
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