
然別峡温泉とピラの湯について(地図)
然別峡(しかりべつきょう)は大雪山国立公園内にある唯一の自然湖、然別湖と背中合わせにある山峡で、数多くの野天湯群が点在していて、秘湯ファンの間で有名です。
「ピラ」とはアイヌ語で「絶壁」という意味があり、その名の通り絶壁のような所を降りていかなければいけない野湯です。
ピラの湯の体験記
ピラの湯へのアクセス
ピラの湯は崖下の湯の上流50mのところにあり、渓流沿いに歩いていきたいところですが、歩いて行ける経路がないので、一旦メノコの湯の更に上まで戻って、上流側に進む細道を進みます。
細道を歩くとすぐ左側に中に入っていけるような道らしきものがあるので、こちらを川のほうへ入って行きます。

こんな感じの道を進みます。

突然眼下に湯船が2つ見えるので、そちらへ向かって降りて行きます。
ですが、ここが絶壁になっているんです!
画像右に見えますがロープがかかっているので、それをつたって降りて行きます。

こんな急な絶壁で、「ファイト~!一発~っ!!!」と叫びたくなります。滑らないように気をつけて降りて下さいね。
ピラの湯の画像付き口コミ
【ピラの湯】
絶壁を降りてすぐにある渓流沿いの野湯です。

湯船も絶壁の下にあります。
手前 (下流側) は5~6人用サイで浅め、奥 (上流側) は4~5人サイズでさらに浅い湯船です。

上流側の湯船の先の岩の割れ目から源泉が勢いよく流れていて、細いホースをつたって奥の湯船にも注がれるようになっていました。
源泉が湧く周りの岩は温泉成分で茶褐色に変色しています。

上流側の湯船のお湯は60℃以上あって入浴できず、下流側も50℃以上ある熱さでした。お湯は緑っぽくも見えますが、実際は茶色に白が混ざったような色でした。

湯船からはダイナミックな川の流れを間近に見ることができます。

2つ並んだ湯船から数メートル上流にもうひとつ湯船がありました。

4人サイズ程の大きさで川から守られるように岩が外側から内側になって湯船ができています。
深さは60cmほど。

こちらの源泉も岩の割れ目からサラサラと流れ落ちています。
お湯は手前の湯船より白っぽく濁っていて、ぬるめだったので入浴できました

川から1mほど上に湯船があって渓流美を楽しめました。
脱衣所はありませんが、画像で湯船の奥にはタオルなどが掛けられる手作りの物掛けがありました。
【ミナの感想】
湯船へは急斜面の絶壁を降りて行かなくてはならないので、身軽な格好で行ってください。
川のすぐ真横で絶壁のすぐ下に湯船があるので、ダイナミックな湯あみができます。手前2つの湯船はお湯はかなり熱いので多くの場合は水を入れないと入れないかもしれませんが、いちばん奥の湯船はぬるめで長湯出来ました。
ただ、ヘビがたくさんいたり、夏はアブやブヨがいっぱいだそうです。入浴の際には十分気をつけてくださいね。
ピラの湯の混浴難易度
他の然別峡の野湯と同じく、脱衣所も隠れるスペースもないので着替えがいちばんの問題です。荷物を置いておく場所もないので、着替えなどを入れておくビニール袋などを持参したほうがいいかもしれません。
崖上から湯船が見えるので、他に人が来たらちょっと気まずいかと思います。
湯船は浅いですが広さがあるので、他の入浴者がいてもそこまで恥ずかしくはないかも。
【ピラの湯の満足度】★★★★☆
【混浴恥ずかしさ度】★★★☆☆
ピラの湯の温泉詳細情報(身体への効能など) | ||
---|---|---|
泉質 | 弱食塩泉 | |
ph | 6.7 (中性) | |
タオル巻き | OK(水着も可) | |
効能 | 不明 |