
住所 | 〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6608 |
TEL | 0967-44-0916 |
入浴料 | 500円 |
時間 | 8:30~21:00 |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | あり(無料) |
構成 | 露天風呂(混浴1、女1) 内湯 (混1、貸1、女2、男1) |
黒川温泉と新明館について(地図)
黒川温泉(くろかわおんせん)は熊本県の阿蘇山北側に位置する田の原川の渓谷両側に風情ある和風温泉宿が並ぶ温泉地で、2009年版のミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得した素晴らしい温泉地です。和モダンな雰囲気の黒川温泉には年間100万人もの観光客が訪れ、女性人気No.1の温泉とも言われています。
新明館(しんめいかん)は黒川温泉のほぼ中心部にあります。こちらのご主人が黒川温泉を日本でも有数の温泉地に押し上げたリーダ的存在だそうです。ご主人の哲也さんが毎日毎日ノミとカナヅチだけで掘った手づくりの洞窟風呂が有名な温泉旅館です。
黒川温泉 新明館の体験記
外観と館内画像・お風呂の種類
【新明館本館の外観】
新明館は本館と別邸「山の里」の2棟からなり、日帰り入浴は本館で受け付けています。

田の原川沿いにあり、駐車場からは橋を渡って行きます。


「日本秘湯を守る会」の提灯が周りの景色とよくマッチしてます。

【新明館の本館玄関】

【新明館の本館ロビー】
内装はレトロな純和風で今となっては貴重な昔なつかしい物品も飾られています。
帳場は玄関を入ってすぐ左側にあります。
新明館には
・ 混浴露天風呂
・ 女性専用露天風呂
・ 混浴内湯
・ 貸切風呂(家族風呂)
・ 2つの女性専用内湯
・ 男性専用内湯
と全部で7つのお風呂があり、源泉かけ流しの100%天然温泉です。
**日帰り入浴ではこのうち混浴露天風呂、混浴内湯、女性専用内湯の3つのお風呂に入浴可能です。
お風呂への道のり
日帰り入浴で利用できるお風呂へは全て玄関を出て右手の階段を降りて行きます。

階段を降りると川沿いの細い通路を進んでいきます。

なんとなくかわいいかっぱの石像。

本館からお風呂が4つ並ぶお風呂ゾーンに来ました。
手前から女性用内湯 → 貸切内湯 → 混浴内湯 → 混浴露天風呂となっています。

温泉ゾーンに来ると更にレトロな雰囲気になり釜戸もありました。実際調理されているのか、周りはかなり煙が出ていて少し煙かったです。
女性用内湯の画像付き情報
女性用内湯は洞窟風呂になっていて入口は2か所あります。

こちらは東入口。東入口のほうが大きそうなのでこちらから入ってみます。
画像にも写っていますが、韓国人の小さな女の子が雪で遊んでいて可愛かったです。

【女性用内湯の脱衣所】
たたみ1畳分くらいの狭いスペースです。

【女性用内湯】『洞窟風呂』
ゴメンナサイ!!湯気が凄すぎ&暗くて全然わかりませんね。。
実は私、閉所恐怖症&暗いところが大の苦手で入口付近の湯船にちょっと入らせて頂くのが精一杯でした。ただ洞窟はかなり奥深く、細く長く続いていてずっと進むと西入口まで行くことができます。
こちらのご主人が裏の石山を掘った手作りの洞窟風呂はもっとこじんまりとしているのかと思ったら本当に大きく立派すぎてびっくりでした!お湯はぬるめの適温でしたので長湯にピッタリですが、奥に源泉注ぎ口があってその辺りは熱めだそうです。
東入口の横には「自然庭園」への入口がありました。少し登ってみましたが、途中から雪がすごくて断念。
混浴内湯の画像付き情報
女性用内湯の先にある宿泊者専用の貸切内湯「家族風呂」を通り過ぎると…

『混浴洞窟風呂』の看板があります。こちらを右に曲がります。

混浴の洞窟風呂は『穴風呂』となっています。

洞窟から湯気が外に出ています。女性用洞窟風呂は明りが付いていなかったのですが、こちらは付いているようで私的には安心でした。

洞窟に入るとすぐに男女共用の脱衣スペースがあります。台にカゴがあるだけで、こちらは外から丸見えですね。
でもこの奥にも小さな脱衣スペースがありましたよ。

【混浴内湯】『穴風呂』
ゴメンナサイ!!こちらも湯気が凄すぎて全然わかりませんね。。
この時は親子3人が仲良く入浴されていました。
混浴の洞窟風呂は女性用洞窟風呂より小さく見えましたが、やはりかなり奥に深く洞窟が掘られているようです。お湯は少しだけ土色っぽく濁っているように見えましたが、実際は無色透明だそう。泉温は女性用と同じくぬるめの適温でしたが、こちらも奥に源泉の注ぎ口があってその辺りは熱めだそうです。
洞窟内は暗くて閉鎖的ですので、注意書きにもありますが特に女性のおひとりでの入浴は危険です。
混浴露天風呂の画像付き情報
混浴露天風呂は混浴内湯を通りすぎて「岩戸風呂」と書かれた門をくぐります。

通路脇には薪がたくさん積まれていました。

さらに進むと(門からは数十メートル)小さなトンネルが登場して、その先に小屋とお湯が見えます。

洞窟からも湯船が見えますね。
右側の小屋が男女共用の脱衣所で、カゴが置いてあるだけのシンプルさです。

【混浴露天風呂】『岩戸風呂』
屋根が2か所ある大きなお風呂です。

田の原川沿いにある大きな岩風呂です。
お湯は濁り湯にも見えますがこれは湯気と岩のせいで実際は無色透明です。広いので場所によって泉温に差があり、この辺りはぬるめの適温でした。

奥のほうの湯船は熱めの適温でした。
落石防止のためコンクリートの太い柱が立っています。安全性のため仕方ありませんが自然美が損なわれてちょっぴり残念です。

川のせせらぎが気持ちよかったです。ただ、対岸はお土産やさんやお食事どころが立ち並ぶ温泉街なので景色はなかなかですが向こうから見えているんじゃないかなという不安も。
湯船の中心部はちょうどいい深さですが、岩がある周辺は浅くなっています。

湯船に浸かりながらトンネルの先まで見えます。
黒川温泉の共通点
黒川温泉に流れる筑後川の環境を守るため、川沿いに建つ黒川温泉の各旅館には共通の「お知らせ」が貼られています。
★ よもぎ石鹸以外は使わない
川に流してもすぐに分解して植物や生物に害を与えないよもぎ石鹸、よもぎシャンプーが置かれています。
★ シャワーがない
温泉の効能を体に十分浸透させるためシャワーで体を流さないようにシャワーはなく、あるとしても水道だけです。
黒川温泉の湯めぐりはおトクな「入湯手形」で
数ある黒川温泉で3軒以上のお宿を湯めぐりする場合は「入湯手形」(1,200円)を利用するとお得になります。
黒川温泉の入湯手形は1枚で3か所入浴できます。黒川温泉の日帰り入浴はどの温泉宿も500円なので、入湯手形を使うと1か所あたり100円割引で利用できることになります。入湯手形購入時には温泉マークのシールが3つ貼られていて、1か所入浴するごとにそのお宿のかたがシールをはがし、その代わりにスタンプを押してくれます。
左が2か所入浴済みの入湯手形、右が未使用の入湯手形。
こちらの入湯手形は各温泉宿・旅館組合で購入することができます。
【ミナの感想】
お風呂ゾーンの造りは囲炉裏や薪などもあって、ほんと昔にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気で癒されました。
新明館さんは閑古鳥が鳴いていていた黒川温泉を立て直したリーダー的存在名だけあって、立ち寄り入浴できるお風呂ゾーンは多くの人で若干混み合っていました。通路は細いので道を譲り合って行き交ったり各お風呂の間をタオル一枚で移動していたりと外観はとても癒されるのですが雰囲気は落ち着いていなくちょっと騒がしかったです。
洞窟風呂は本当に奥深そうで私が怖がりでなければもっともっと楽しめたと思います。何よりもご主人がご自身の手で一生懸命掘られた作品ということに感動しました。
温泉街の中心部にあるうえ人気のお宿なため仕方がないのでしょうが、もう少し静かな雰囲気だったら満足度が上がるお風呂でした。もちろん宿のかたの対応は黒川温泉の他のお宿同様とても親切で丁寧でしたよ。
新明館の混浴難易度
混浴の洞窟風呂は中に入ると湯気がモウモウですごく近くまで行かないと人が入っているのかすらわからないくらい。そういった意味では女性も混浴しやすいですが、本当に見えずらくて洞窟という閉鎖的な場所柄混浴はちょっと怖く感じられるかもしれません。
混浴露天風呂は脱衣所も男女共用でバスタオル巻きでの入浴もNG、手前の通路からも湯船が見えてしまうので難易度は高めです。さらに川の対岸はお店が並ぶ人通りも多い温泉街。湯船の前には木々が植えられていて一応隠されていますが、隙間も多くてこちらからはよく見えるので対岸からも見られてしまうかもとちょっと不安でした。

そこで入浴後お風呂の対岸に行ってみました。右が混浴露天風呂がある場所。温泉街からはよ~く見ないとわからない程度なので、女性の皆さんも心配せずゆっくり入浴してくださいね。
【新明館の満足度】 ★★★☆☆
【混浴恥ずかしさ度】★★★★★
新明館の温泉詳細情報(身体への効能など) | ||
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泉質 | ナトリウム塩化物・硫酸塩泉 | |
ph | 3.6 (酸性) | |
タオル巻き | NG | |
効能 | 高血圧・動脈硬化症・しもやけ・運動障害・切り傷・月経異常・不妊症…etc. |
この記事にある写真があるように雪見温泉になってるのですが、時期はいつ頃かを教えて頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します。