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かもしか温泉について(地図)
かもしか温泉は御釜でも有名な宮城県の蔵王山麓にあります。昔は「かもしか温泉白雲山荘」という山小屋があったのですが、1980年の大規模な泡雪崩で建物は崩壊してしまいました。
現在かもしか温泉には温泉宿などはなく、山肌に源泉が湧くワイルドな野湯があります。
かもしか温泉の体験記
かもしか温泉へのアクセス(登山)
かもしか温泉へはまず蔵王エコーラインの「賽の磧駐車場」に車を停めます。

こちらからがかもしか温泉の登山道になります。
最初は整備された歩きやすい道をまっすぐ進みます。

山々を見ながら15分ほど歩くと…

左に曲がる小道が登場するので、こちらを左に進みます。

ここから急に獣道になります。最初は谷に向かって下り道です。

途中登りがありながらも全体的には下り道で、きれいな景色を見ながら進むと川に到着します。
川には板の橋がかかっていますが、グラグラしているので気をつけて渡りましょう。

川を渡ると今度は登りになります。

途中細い分かれ道もありますがメインと思われるほうを選び、赤い印を追いながら登ります。
今度は頑丈な橋が架かっている川を渡ります。

緑が生い茂る獣道を進むと壊れた看板が出てきます。直進と右にしか道がないようにも見えますが、緑に覆われている中に左に進む道もあるのでこちらを左に進みます(私たちは最初間違えて往復40分も無駄な体力を使ってしまいました)。

こちらが左の道です。
「ロバの耳」方面に進むことになります。

すると数分で突然「羚羊温泉」跡が出てきます。昔はこちらに山小屋がありましたが今は石積みだけが残っています。
そしてこちらから更に10分ほど上り道を歩き続けると…

あんなに生い茂っていた緑が急になくなり、硫黄の臭いが立ち込める噴気があちこちに出ている荒々エリアになります。

荒々エリアは足場もないガレ場です。源泉が湧くところまでは急斜面が続くので慎重に登りましょう。

噴気の出ている方を目指してひたすら登ります。1時間歩いてきて最後にこの急斜面の登りはすごくきつかったです。下を見るとものすごい光景なので高所恐怖症のかたは絶対に下は見ませんように。
絶景のかもしか温泉
【かもしか温泉】
ブルーシートが敷かれたこちらの湯船と、もう少し上に小さな湯船らしき湯溜まりがありました。

こんなところに湯船があるなんてすごいです!
先ほどまでの疲れはどこへやら、ルンルン気分で急斜面の中早着替えです。

湯船はおへそくらいまでの浅さですが、とにかくここまで来られた喜びで格別なお湯に感じられました!

目の前は山々を見渡せ、解放感と大自然を独り占めしている気分が味わえました。

見上げると直角にそびえ立っているように見える崖が今にも迫ってくるようで怖いくらいの大迫力です!

大自然すぎて自分がどこにいるのかわかりませんね。

湯船は石を積んで、更にビニールシートでお湯を溜めているようです。

斜面の上から湯船を見るとこんな感じです。お湯の色は白濁~灰色の間で、さらりとした肌触りです。こちらの湯船の湯温は40℃ほどで夏場にはちょうど良かったです。

上の湯船も入れる広さですが、湯温が熱すぎて私にはムリでした。

すばらしい野湯に出会えて感動しました。ずっと入っていたい絶景でしたが、硫黄ガスが立ち込める場所に長居するのは危険ですし、雷のゴロゴロが遠くで聞こえ出したので早めに退散しました。ちなみに帰り道の方が登りが多いので、往路よりも15分長く1時間半ほどかかりました。
【ミナの感想】
いやぁ、疲れましたぁ。
本格的な登山とは聞いていたのですが、これほど大変だとは思ってもいませんでした。途中道を間違えて急な上り坂を20分も登り続けたために体力を消耗してしまったのもありますが、それにしてもかなりの坂で最後の急斜面では足がつりそうでした。。
でもそれだけ頑張った人だけが絶景風呂を体感できるので、着いた時には「また来たいな」と素直に思えました。かもしか温泉に入ると「まさかこんなところで温泉に浸かれるなんて」と一生忘れられない思い出になること間違いなしです!
そうそう、登山道の途中ではクマさんらしき影と音を感じたので、クマ対策はしっかりとしてお出かけくださいね。
かもしか温泉の混浴難易度
バスタオル巻きも水着もOKですが、おそらく人がたくさん来ることはめったにないでしょうから隠す必要もないと思います(ただ万が一他に人がいる場合はかなり恥ずかしいです)。
女性も大自然の中、生まれたままの姿で自然から湧き出す新鮮な温泉と絶景を体中で感じられると思います。
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【かもしか温泉の満足度】★★★★★
【混浴恥ずかしさ度】 ★★☆☆☆
かもしか温泉の温泉詳細情報(身体への効能など) | ||
---|---|---|
泉質 | 硫黄泉 | |
ph | 不明 | |
タオル巻き | OK(水着も可) | |
効能 | 神経痛・リウマチ・骨折・外傷…etc. |
初めまして!
かもしか温泉はかつて秘湯で知られていましたが、大火で焼失、その後やっとの事で再開したものの今度は雪崩を受け、ついに廃業を決意せざるを得なかった…という話を子供の頃に聞きました。
かつて大火があった前に宿泊した人の話では、大きな囲炉裏をかこむ回廊のような建築で、その回廊なような部分に宿泊客は雑魚寝するというそうで、子供のわたしにその話をしてくれた人は、その旅館(山小屋)の様子を折り込みチラシの裏に丁寧に書いてくれたのでよく覚えています。大火前のかもしか温泉というとある程度の賑わいがあった町だったらしいです。(温泉街?)
しかしかもしか温泉の大火がいつあったのか、そして大火前のかもしか温泉街がどのようなものだったのかは、今はその時のことを知る人たちもいません。しかしわたしは今だに大火前のかもしか温泉街を見てみたいと思っています。