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日本一の炭酸泉を体験しに行く
長湯温泉とガニ湯について(地図)
長湯温泉(ながゆおんせん)は大分県久住山系の東の麓に位置する直入町にあります。芹川沿いに温泉旅館などが並ぶ素朴な温泉地ですが、その歴史は長く、8世紀半ばの風土記の昔にまでさかのぼり、日本三
大名湯のひとつにもなっているほどです。長湯温泉の泉質は「飲んで効き長湯して利く 長湯のお湯は心臓胃腸に血の薬」と称えられています。また、九州で初めて源泉かけ流し宣言を行い、全国でも数少ない国民保養温泉地に選ばれています。
素朴な長湯温泉を一躍有名にしたのが「花王のバブ♪」でお馴染みの花王さんが1988年に命名した「日本一の炭酸泉」。実際は炭酸濃度だけを比べると長湯温泉よりも高い濃度の温泉は多くあるのですが、炭酸が抜けやすい高温のお湯の中でもバブの7倍ほども多い炭酸が残っているという理由で「日本一の炭酸泉」とネーミングしたそうです。
そんな長湯温泉でシンボル的な存在になっているのが「ガニ湯」。ガニ湯は24時間無料で利用できる『開放的過ぎる恥ずかしい露天風呂』として温泉ファンの間では有名です。
長湯温泉 ガニ湯の体験記
ガニ湯へのアクセス方法
ガニ湯へは芹川沿いの長湯温泉街にあるお食事・宿泊もできる天風庵をまず目指してください。

天風庵さんから川の下流側に行くとすぐに「ガニ湯 入口」と書かれた看板が建っているのですぐにわかります。

看板脇の細道を進むと数歩で…

左側に狭い階段があるので、こちらを下ってその先にあるコンクリートの小さな橋を渡ります。

同じレベルになりました。ここから左側に進みます。

赤い橋の下に脱衣スペースが造られています。しっかりとした棚や足置きになるすのこ板が設置されていてすごくきれいです。以前は「板が一枚だけあった」と聞いていたので、どなたかがつくってくださったのでしょう。感謝です。

脱衣所の上には長湯温泉とガニ湯についての説明ボードがありました。

脱衣所で着替えたらそのまま川のほうに進めばすぐにガニ湯に出会えます。
ガニ湯は本当に開放的過ぎだった!
【ガニ湯】
今は人工の岩風呂ですが、昔は天然の軽石の中から炭酸泉が湧出していて、そのたくさんの泡の炭酸泉と甲羅のような軽石の形がアワを噴くカニのようにみえたことから「かに湯 (ガニ湯)」と呼ばれるようになったそうです。

対岸の旅館の窓から丸見えなガニ湯。まさかここまでの開放感とは…

でも、もちろん入ります(笑)
ラッキーなことに周りに人がいなかった(と思う)ので、誰にも見られずに入浴できました(…と思う)。入浴中はもちろん、写真を見て改めて思いますが、どこを注意しながら入浴すればいいのかわからないくらい360度丸見えな湯船です。

芹川は川幅がそれほど広くはなく流れも緩やかなので渓流の露天風呂という雰囲気はあまりないですが、何気ない風景に溶け込んだ温泉は静かでのんびりとした気持ちでリラックスできます(この環境に耐えられれば)。

黄緑色というか薄緑黄土色をした濁り湯はかなりのぬる湯で、このシチュエーションに耐えられれば長湯にぴったりのお風呂です。お湯はパイプから引き込まれているため炭酸が抜けてしまっているのでしょう、炭酸は少ししか感じられませんでした。その代り鉄分を強く感じました。

湯船から見える風景はとても素朴で時がゆっくりと流れているように感じられました。

橋の上からでもこの丸見え具合!この湯船、カニの甲羅に見えますか?
【ミナの感想】
ガニ湯に行く前から温泉通さんたちに「あそこは丸見えだよ~」と聞いてはいたのですが、まさかここまでとは正直思っていませんでした。人が少ないであろう早朝に行ってみたので運よく誰にも会いませんでしたが、それでも湯船は対岸の旅館の窓からも橋の上からも道端からも丸見えで、どこかに人がいるのではないかとキョロキョロしてしまって終始落ち着きませんでした。
でも視線さえ気にならなければ、長湯温泉のゆったりと流れる時間の中でのんびりと長湯が楽しめる露天風呂です。ただ、炭酸泉なので保温効果は多少ありますが、38℃程度のぬる湯ですから寒い季節はあまりおススメしません。
お湯の色がいかにも成分がよさそうな薄緑黄土色の濁り湯で存在感はバツグンなのに川や温泉街の街並みに自然と溶け込んでいました。まさに温泉街のシンボルでその堂々としたお姿がかっこよく、男前な露天風呂でした。
「日本一の炭酸泉」の長湯温泉にある露天風呂なので身体じゅうに気泡がた~くさん付くお湯を想像していたのですが、実際はほとんど炭酸を感じられませんでした。じ~っとしていると少しだけ小さな気泡がつく程度だったのはちょっと残念でした。
ガニ湯の混浴難易度
とにかく開放的過ぎて女性は入るのにかなり勇気が必要ですが、濁り湯なので一度お湯に浸かってしまえば中は見られず、周りに誰もいなければ思っていたほどは恥ずかしくないです(写真だけだとどこからどう見ても恥ずかしいですが…)。
恥ずかしいけどやっぱり入りたいというかたは、周囲から見えずらくなる夜にチャレンジすれば、川のせせらぎを聴きながら満天の星も眺められて最高かと思います。
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【ガニ湯の満足度】 ★★★★☆
【混浴恥ずかしさ度】★★★★★
ガニ湯の温泉詳細情報(身体への効能など) | ||
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泉質 | マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉 | |
ph | 不明 | |
タオル巻き | OK(水着も可) | |
効能 | 糖尿病・リウマチ・神経痛・心臓病・胃腸病…etc. |