共同浴場(共同湯とも言われています)とは主に地元のかたが管理している温泉に浸かれる場所です。
そのほとんどは室内であり、同じく地元のかたが管理していても露天風呂の場合は共同浴場と言われることは稀です。

昔から温泉地には必ずといっていいほど1つまたは複数の共同浴場があって温泉街のシンボル的な存在となっているところも多かったのですが、各家庭にお風呂が常識になったり、外部利用者のマナーの悪さなどからその数は減少の一途をたどっています。

基本的には地元住民が利用するために存在していますが、無料・または志や清掃協力金を支払うことで観光客も利用できる場所が多いです。施設に管理人さんなどは常駐していないので無人です。利用方法としては浴場に入ったら徴収箱などがあるのでそちらにお金を払います(近くの旅館やお店で支払う場合もあります)。

共同浴場は昔に建てられたものを大切に使っているところが多く、シャワーや水道がない浴室も珍しくありません。その場合は桶を使って湯船のお湯を汲んでかけ湯等をします(桶は大抵1つか2つ置かれていますが、こちらも持参すると安心です)。

また、共同浴場には石鹸やシャンプーなどの備品は基本的に完備されていません。使いたい場合は持参しましょう。ただ稀にシャンプー禁止などのルールがある共同浴場もあるので、入浴前に注意事項などが貼られていないかしっかり確認しましょう。

私たちが共同浴場を利用させていただく際には地元のかたの管理の苦労やその浴場がその温泉地の歴史とともに愛されているといった背景を心に留めて「来た時よりも美しく」入浴するようにしましょう。