緑色の湯はなぜ緑になるのかというメカニズムが解明しきれていない部分も多いので、その色の通りにごり湯の中でも神秘的なお湯です。
入浴剤のようにきれいな緑色のお湯は入るのはもちろん、見ているだけで美しいです。
有名入浴剤のように透き通ったエメラルドグリーン色、抹茶のような緑色、黄色がかった緑色
現在までに分かっている状態でのお湯が緑になる理由はお湯によっていくつかのタイプがあります。
➀源泉が地上に出て太陽光を浴びることで藻類などの植物プランクトンやクロレラのような微生物がが光合成して増殖することで緑色になる
➁黄色がかった緑色のお湯に多いのですが、硫化水素の含有量が多いと黄色に見え、さらに炭酸カルシウムや硫黄粒子
が光の散乱によって青色に見えます。この黄色と青色が重なって緑色になるというわけです。
③カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを含む有機酸の含有量が多いと緑色に見える
そして多くの緑湯の味は苦みと渋みが強いです(*個人の感想です)。
とても珍しいグリーンの温泉ですが、常に色がグリーンだとは限りません。
ほとんどの緑色のお湯は湧出時は透明ですが、その後空気に触れて光に当たって時間が経つに連れてこの色へと変化していきます。
そのためその日の天候や気温、時間帯によって色が変わる・違うことがよくあるので美しい緑色のお湯に出会えたらラッキーですね。
【注意】
温泉巡りをしていると緑色に見える温泉にたくさん出会いますが、実際にお湯が緑なのではなくて緑色に「見える」だけのことが多いです。これは太陽に対して赤色系の波長を持つ光は水に吸収されてしまうため緑に見えやすくなります。
このため特に深い湯船などはもともと水に色がついている訳ではないので安易に「緑のお湯だ~!」と喜ぶのは早いかもしれません(思い込みも大切ですから透明湯でも「緑のお湯だ」と思うとリラックス効果や満足度が上がるのであればそれはそれでOKですね!)