炭酸泉とは炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことで、日本では1リットルのお湯に対して0.25g以上の炭酸ガスが溶けているものを炭酸泉と分類しています。

別名「ラムネの湯」とも言われているように炭酸泉のお湯に入るとたくさんの小さな泡が皮膚に付着します。そして炭酸ガスが皮膚を通過し、血管に入って末梢血管の拡張に繋がり血行促進・新陳代謝促進され入浴後のポカポカが持続します。

炭酸泉の炭酸ガスが皮膚から血管に入ると血管を広げてくれます。血流が7倍にもなるので血液がサラサラになります。これによって以下のような様々な効果をもたらしてくれます。


血流がよくなることで肌が若く健康的に見える
血液を体に良いアルカリ性に傾けてくれる
血圧を下げて高血圧・心臓への負担を軽減する
血糖値が下がり糖尿病を予防する
ボケの原因にもなる小さな脳梗塞を予防する
血管を丈夫にして動脈硬化を予防する
ポカポカが持続することで肩こり・腰痛・関節痛など慢性的な痛みを和らげる
体内酸素量が増えて代謝が活発になることで乳酸の減少を早め疲労回復を助ける
毛髪の抜け毛予防や育毛促進が期待できる(多くの育毛剤に血管拡張剤が含まれています)
リラックス効果があり、熟睡できるようになる
水道のお湯に比べて約3倍の保湿力があるので湯冷めせしにくく冷え性改善を促す

このように炭酸泉は血管の機能の低下を食い止めて改善効果が期待できるため、ヨーロッパでは『心臓の湯』として古来から入浴療法に炭酸泉が使われてきました。

また、pH4.5~5程度の弱酸性である炭酸泉は皮脂汚れ・毛穴汚れを取り除いて、開いた毛穴を引き締めて滑らかで健康的な肌へと導きます。さらにはニオイの元となる雑菌の繁殖を抑制する効果が期待できます。

このような様々な効果が注目されて日本でも美容業界・スポーツ界・医療機関などで広く炭酸泉が活用されています。

炭酸泉のお湯は実際の湯温よりも2~3度高く感じられます。炭酸泉に入浴するポイントとしては低めの温度のお湯に静かに入りゆっくり10分ほど浸かると体の芯から温まってそれが長時間持続します。

炭酸ガスは高温のお湯には溶けにくいので火山活動が活発な日本の温泉は湯温が高めなので自然の炭酸泉は貴重な存在です。